【UX/UIデザイン】初心者向けおすすめ本 9選|2022年最新版

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「モノ」から「コト」への転換が叫ばれるなか、UX/UIの重要性が増しています。

一方で、「UX」や「UI」がバズワード的に独り歩きし、その本質が見えづらくなっている側面もあります。今回は、プロダクト提供者として欠かせない「UX/UI」を理解するためのおすすめ本をご紹介します。

UXデザイン・おすすめ本
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UXとは?UIとは?

おすすめ本の紹介に入る前に、UXやUIについて確認しておきましょう。

UX(User Experience)とは

まず、UXとは文字通り「ユーザー体験」です。プロダクトを通じて得られる体験を指すことが多いですが、もう少し広く捉えると、プロダクトに触れる前の認知段階から、使用中・使用後までを含めた体験と捉えることができます。

当サイトがひとつのメインテーマとしているスポーツビジネスにおいて、ファンが試合を観戦するUXに当てはめてみます。

試合中にどんなイベントや演出、試合そのものを楽しんでもらえるかが中心にはなりますが、前日や試合前からどのようにして観戦ムードを高め、試合後にはどんな感情を持ち、体験を振り返ってもらうか。

必ずしも、プロダクトに触れている時間だけがUXではないことを念頭におきながら、UXを設計することが個人的には重要だと考えています。

UXはコントロールできるとは限らない

もちろんプロダクトを作るうえで「UX」は意識すべきではあるものの、作り手の設計通りのUXになるとは限りません。なぜなら、ユーザーが置かれた状況や特性によってプロダクトに対する知覚・感情が異なってくるからです。

本記事でもご紹介する「UX原論」でも述べられていますが、「UXデザイン」という言葉も広まっておりUXはコントロールできると誤解されがちです。UXは設計できる部分もあるがユーザー次第の部分もあると認識することが重要です。

UI(User Interface)とは

UIは簡単にいえば「ユーザーに見えて触れるすべての場所」です。Interfaceは「接点」という意味で、Webサイトでいえば画面のデザインや、つまり「見た目」にフォーカスした概念です。

フォントやボタンなどの要素もUIに当てはまります。

UXとUIの違いとは

まず、UIは目に見えやすいのに対して、UXは目に直接的には見えにくい要素も含まれています。また、UXはより広い概念であり、ユーザーによって個別性もあるといえます。

よく「UX/UI」とひとくくりにされているように、境界が曖昧な側面もありますが、基本的には「UIはUXを実現する手段」と捉えるのが良いでしょう。

プロダクトを開発するにあたり、最初に考えるのは「どんなユーザーにどんな価値を提供するか」であることが基本です。これはUX/UIでいえばUXに近い考えですね。

ユーザーにどんな体験をしてもらえれば成功といえるか、を定義したうえで、それを実現する手段を決めていきます。そのひとつにUIがあるイメージでしょうか。

UX/UIデザインのおすすめ本をご紹介

前置きがやや長くなりましたが、UX/UIデザインの学習におすすめの本をご紹介します。

UI/UXデザインの原則

ユーザーに満足してもらうために必要なUI/UXを学べる本です。「使い勝手」や「見た目」にとどまらない、ユーザーが抱えている心理や行動に基づき、UX→UIにどう落とし込むか、イメージしやすくなるでしょう。

ボリュームがあまり多くない一方で、具体的な例も比較的多く、UI/UX最初の一冊としておすすめです。

ユーザーに選ばれるWEBサイトづくりに重要なのは「使い勝手」や「見た目」だけでなく、訪れたときの「満足感」。200社以上の企業のCVRを向上させたスペシャリストが「UI/UXデザイン」を基礎から解説

UX原論 ユーザビリティからUXへ

ややアカデミックな雰囲気もある本書ですが、これからUXを学んだり仕事にする方は、最初に「UX原論」を読んでおくのがおすすめです。

「UX」という言葉が生まれた背景や経緯から丁寧に解説されています。色々な人がそれぞれの定義で使ってしまうため、認識を合わせるのが難しい側面もありますが、本書のエッセンスを理解していればUXをあらゆる角度から理解できるでしょう。

本書は、この分野の第一人者である著者が、混迷しているUXについて、歴史的経緯、ロジカルに正しいと考える概念や内容を整理し、その方法論などを解説する。UX従事者およびこの分野に関心のある読者必読の書である。

アフターデジタル2 UXと自由

「アフターデジタル」とは、デジタルの世界がリアルの世界に侵食し、オフラインがオンラインの一部と位置づけられるデジタル社会を指しています。そこでは、ユーザーとの接点を増やし、行動データを分析しながらUXに還元していく重要性を説いています。

UXにフォーカスを当て、マクロな視点でデジタル時代にUI/UXが重視されている背景を腹落ちできる本です。また、コロナによる社会的な変化も踏まえた最新の内容となっています。

巨大IT企業を題材としながら、その戦略や本質に迫り、UXとの接点が分かりやすく解説されています。競争の激しいデジタル時代に必要なUXの考え方を身につけたい方は、要チェックの本でしょう。

本書ではアフターデジタル先進国に注目し、特に中国のアリババやテンセントといった巨大デジタル企業の「戦略」、表面的な取り組みの奥にある「本質」に迫ります。事実として、アフターデジタル社会では産業構造がひっくり返ってしまいます。

UXデザインの教科書

UXデザインを志す方は、必見の一冊。UXデザインの理論やプロセス、具体的な手法まで網羅的に解説され、まさに「教科書」といえる本です。UXとUXデザインの違いや、UXデザインの対象やプロセスなどをしっかりと定義・整理してくれています。

ユーザーの視点に立ってプロダクトを設計してきた識者が、そのナレッジを集約しており、効率的・効果的なインプットになるでしょう。

ユーザーエクスペリエンスデザイン(UXデザイン:user experience design)の理論とプロセス、デザインのための手法について書かれた解説書。UXデザインは先駆的な人たちが、ユーザーに「良いものを提供したい」という思いで挑戦をしてきた成果の蓄積で成立している。本書はUXデザインを実践する際に把握しておくべき知識や、UXデザインの基礎知識のほかに、UXデザインのプロセスと用いられる代表的な手法についてわかりやすく解説。

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

UXデザインは、言い換えるとユーザーが抱える課題とその背景を汲み取り、プロダクトやサービスを通じてその課題を解決し、進歩する手助けをすることといえます。

そう考えると、UXデザインを学ぶうえで「ジョブ理論」は非常に有用です。ジョブ理論は、顧客がそのプロダクトを「雇用」する因果関係を明らかにするもので、顧客が置かれた「コンテキスト」を明らかにしたうえで、機能面/心理面/社会面から提供できるベネフィットを考えます。

このプロセスは「ジョブ理論」と非常にリンクしており、UXデザインを学ぶうえで理解しておくとアウトプットの質が上がるでしょう。

UXデザインの法則 ―最高のプロダクトとサービスを支える心理学

2021年5月に発売されたばかりの、UXデザインのエッセンスが詰まった一冊。UXを考えるうえで、ユーザーの状況と心理の把握が不可欠ですが、特に心理面に踏み込んだ考察があります。

あらゆるプロダクトに応用できる、UXデザインの法則を学びたい方におすすめ。

本書は、著者Jon YablonskiがUXデザインと交差する心理学の法則をまとめたウェブサイト「Laws of UX」を元に構成されています。「意思決定にかかる時間は選択肢の数と複雑さで決まる」、「タッチターゲットに至るまでの時間はターゲットの大きさと近さで決まる」などの10の法則を、各章において、ポイント、概要、起源、事例、結論にまとめ紹介します。

はじめてのUXリサーチ ユーザーとともに価値あるサービスを作り続けるために

良いUXデザインをするうえで「リサーチ」が欠かせません。UXリサーチの重要性が増している背景や、UXリサーチの捉え方まで基本をしっかりと学べます。さらに、UXリサーチの文化を組織に根付かせるための方法論も解説。

メルカリのサービスを例に実践的なUXリサーチの内容も入っており、これからUXデザイン・UXリサーチを学びたい方も具体的なイメージができるようになります。

本書はUXリサーチの入門書です。 UXリサーチの基本的な捉え方から、組み立て方、手法、または組織で活かせる仕組みの作り方や仲間の増やし方、実践知の共有まで解説。

はじめてのUIデザイン 改訂版

UXにフォーカスした本も紹介しておりますが、こちらは逆にUIに特化した本です。ただ、UIデザインの具体的な手法を解説する前に、ユーザーが抱える課題やそれを解決するシナリオを踏まえ、UIデザインを具体的に説明しています。

UXの重要性が、ここでも伺えますね。

UIデザインについては、アプリやWebのユーザー環境や基本的なコンポーネントなど、基礎を分かりやすく解説しています。そのうえで、仮想のプロダクトをベースにUIフローや情報設計、デザインへの落とし込みなども理解できるようになります。

プロジェクトにおけるUIデザイナーの役割や、ディレクター・マーケターを巻き込んだ進め方など、ベースとなる姿勢も学べます。

「UIデザインを学びたい、すべての人へ」 UIデザイナーを目指している人に渡せる最初の1冊を作りたい。この本は、そんな想いから作られました。デジタルプロダクトのUIデザインを学びたい人を対象に、基本的な知識や考え方がひととおり身につくことを目指して書かれました。

UIデザインの教科書[新版] マルチデバイス時代のインターフェース設計

デジタルプロダクトの企画や開発に欠かせない、UIデザインの知識を網羅的に学べます。人間の特性や心理なども踏まえ、どのようなUIパターンを用いるべきかを判断する基礎が身につきます。

UIデザインを初めて学ぶ方にも豊富な図解で分かりやすく解説している本です。

本書はUIにおけるデザインの定義から、ハードおよびソフトによる制約、人間の心理による影響、そして具体的にデザインを形にする方法までを、図や画像を使いながら、わかりやすく体系的に解説していきます。

UX/UIを学ぶべき理由

私自身はエンジニアですが、UX/UIを学んだことでアウトプットや日々のコミュニケーションの質が上がったと感じています。

UX/UIという言葉自体、共通して「ユーザー」にフォーカスしています。

モノ市場が成熟し、消費者のニーズも細分化するなかで、プロダクトの成否を決めるのが「スペック」から「体験価値」にシフトしています。作り手目線ではなく、ユーザー目線でのプロダクト開発が重要になっているのです。

また、「所有」から「利用」へのシフトしていくなかで、購入してもらうこと以上にユーザーに何度も、継続的に使ってもらうことが大切です。よって、プロダクトにおける使用体験(UX)の視点が不可欠なのです。

UX/UIを学ぶことで、ユーザーを起点としたマーケティングに転換しやすくなるでしょう。

そして、UX/UIはマーケターとエンジニアの共通言語になりうると感じています。作り手はどうしても作り手目線から抜け出しづらい部分があります。マーケターとのコミュニケーションに齟齬が生まれることもあります。

この両者を同じベクトルに向けてくれるのがUX/UIなのです。つまり、マーケターはもちろん、市場価値を高めたいエンジニアもUX/UIを学んで損はないどころか大きなプラスになります。

ユーザー視点で設計できるUX/UIデザイナーが求められている

デジタルプロダクト全盛の時代で、ユーザー視点で設計できるUX/UIデザイナーの重要性が増しています(そもそも、UX/UI自体が「ユーザー視点」が組み込まれていると理解しています)。

機能面で差別化が難しいのもあり、UX/UIデザインの差が市場シェアにも響いてくるのではないでしょうか。UX/UIはデザイナーだけでなく、マーケターやPMなどあらゆる職種に求められるでしょう。

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