新年度や新学期など、節目のタイミングでは引っ越しをする方も多いでしょう。また、在宅勤務が多くなったことがきっかけで引っ越しを検討する人もいると思います。
引っ越しの際、様々な準備が必要になりますが、インターネットもそのうちの一つです。引っ越しにあたり、インターネットの契約をどうすべきか、新たに契約が必要なのか、どうすればスムーズかつ快適に新居でもインターネットを使用できるか、など気になることは沢山あります。
本記事では、引っ越しを4度経験した筆者が、引っ越しの際のインターネットの手続きについて、ネットが繋がるまでの流れを踏まえ解説します。
事前準備:現在使用しているインターネット回線を確認
まず、当たり前といえばそれまでですが、現状使用しているインターネットの状況や契約について確認する必要があります。
新居でも使えるか
現在契約しているインターネット回線が、新居も対応しているエリアであれば契約している事業者に移転手続きをすれば対応してくれます。
必要な情報(IDや契約者名義)などがあれば、工事後に同じインターネット回線を使用できるようになります。
準備や手続きを抑えられるので、新居でスムーズにインターネットを使用したい方におすすめです。
近年はインターネットが無料の物件も増えており、マンションやアパートで備え付けのインターネットを使用している場合は当然ながら新居で新しく回線事業者やプロバイダとの契約・申し込みが必要です。
※もちろん、引っ越し先にインターネットが備わっている場合は、基本的に準備は不要です。
モバイルWifiルーターの場合
モバイルWifiルーターを利用している場合、新居が対応エリア内であれば引っ越し前と同じように利用できます。引っ越し先が対応エリアかどうか事前に確認しておきましょう。
また、モバイルWifiルーターは使用する場所によって通信速度などのパフォーマンスが変動するため、対応エリア内であっても可能であれば事前に問題なく通信できるか確認しておくと良いでしょう。
新居でも使いたいか
現在使用しているインターネットについて確認を行い、新居も対応エリアの場合でも、そのサービスや品質に満足していなければ引っ越しを気にサービスを変更するのもアリでしょう。
契約の縛りや解約金について確認のうえ、トータルでインターネットを乗り換える方がメリットが大きいかどうかを判断しましょう。
契約する回線・プロバイダを決める
使用しているネット回線を継続してする場合や、新居にインターネット環境が備わっている方を除いて、新たに契約する回線・プロバイダを決める必要があります。
インターネット全盛の現在、様々なインターネット提供者があり、どのようにサービスを選ぶか迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、大きく「固定回線」「ポケットWifi」の2つに分けてメリットやデメリットなどを解説します。
固定回線は安定感・速度・容量に優位性あり
固定回線は、インターネット通信の安定性と速度に優れています。有名所でいえば、「NURO光」であれば最大通信速度2Gbpsもあり、テレビ会議はもちろん、オンラインゲームなどインターネットを利用するあらゆるコンテンツやサービスを快適に楽しめます。
一般的なスマートフォンと異なり、通信容量に制限のないプランが多いのも特徴です。リモートワークが広がり、インターネット中継やオンラインコンテンツが増えている時代に合ったサービスといえます。
もちろん、家族で色々な端末を同時に接続しても安定して使えます。
デメリットとしては、工事が必要で申し込みから使用開始できるまでに時間がかかること。申し込みから工事まで3週間かかる場合もあります。
たとえば、都内でオフィスに近い物件からリモート中心になり郊外に引っ越しする際、前もって準備をしておかないとせっかく引っ越したのに入居からしばらくはインターネットが開通できない事態になりかねません(そうすると、しばらくオフィスに行く必要があり本末転倒ですね・・・)
そこで、スピード感を持って使用開始したい方におすすめなのがポケットWifiです。
固定回線では回線とプロバイダの両方が必要
特に始めてインターネットの契約をする場合の落とし穴ですが、回線事業者の契約とは別に「プロバイダ」との契約が必要です(一体となっているサービスもありますが)。
プロバイダは回線とインターネットをつなげる役割を担います。回線だけ契約しても、あくまで「ハコ」を利用しているだけで中にインターネットを通すためにプロバイダが必要です。
ただ、最近では回線とプロバイダが一本化されたサービスが増えており、契約や支払い、サポートを集約できるので、集約してしまうのがおすすめです。
<ソフトバンクユーザーにおすすめ>
携帯電話でソフトバンクユーザーの方も、そうでない方もオトクに固定回線を利用できるキャンペーンがあります。こちらのサイトからお申し込みいただいた方が対象です。
<月額料金を抑えたい方におすすめ>
引っ越しでは物件の初期費用や新しい家具家電など、何かとお金がかかります。可能なら、できるだけ費用を抑えてインターネットを利用したい方も多いでしょう。そんな方には、「GMO光アクセス」がおすすめです。
速度や容量も十分になってきているポケットWifi
筆者も、当初下調べが不十分で固定回線だとすぐにインターネットを使えるようにならず、最終的にポケットWifiのサービスを利用した経験があります。ポケットWifiは、端末が届けばすぐに利用できます。よって、引っ越しまであまり時間がないタイミングからでも間に合います。最短で数日で届くものも多いです。
固定回線と比較すると通信速度は劣るものの、今では最大通信速度1GbpsのポケットWifiサービスもあり(これだけあれば基本的には十分です)、通信容量が無制限のプランをお手頃な価格で利用できます。固定回線と比較して、月額で大体1,000円~2,000円は安いのが基本です。
ポケットWifiのなかでも「VisionWiMAX」がおすすめ
プランにもよりますが、かなり低価格で無制限のインターネット通信が可能なポケットWifiが「VisionWiMAX」。事務手数料が無料なのも嬉しいポイントですね。
あなたに合ったインターネットサービスを
固定回線かポケットWifi、どちらを選ぶべきかは利用者の状況に応じて変わると思います。
もし余裕を持って契約を進められ、より安定したインターネット接続を重視するなら固定回線、確実に入居後すぐにインターネットを利用したいのであればポケットWifiの方が確実、といった感じです。
また、利用している携帯電話会社によって、固定回線も同じ会社のサービスを利用することでオトクになったりもします。
あなたの状況に合わせて、最適なインターネット事業者・サービスを選んでください。
インターネットの契約・開通工事の手続きをする
利用するサービスが決まれば、契約に進みます。
固定回線の場合、引っ越し後にインターネット開通の工事が必要です。引っ越し日を踏まえ、工事を行ってもらう日程を選択します。また、インターネットが無料の物件でも、集合住宅では共用部から部屋への引き込み工事が必要な場合もあります。事前に確認をしておきましょう。
ポケットWifiの場合は、Webなどから手軽に申し込みをすれば、最短で数日から利用できます。
固定回線との契約の場合、Wifiルーターもお忘れなく!
仕事などでPCに直接つなぐだけであれば、固定回線のみでも不便はありませんが、スマホやタブレット、あるいはインターネットに繋げるTVなど、様々なデバイスからネットに接続したい方が多いでしょう。
契約する事業者のサービスの中にWifiルーターが入っている(無料またはオプション)場合もありますが、事前に確認しておきましょう。また、マンションやアパートの備え付けのケースでは、事前にWifiルーターを準備しておくとスムーズです。
Amazonなどで手軽に購入できるので、必要な形は是非チェックしてみてください。
筆者がいくつか使用したなかでのおすすめはこちらです。通信が安定しており、何台ものデバイスからつないでも、ビデオ会議や動画視聴などもサクサク行えました。
引っ越し後もスムーズなインターネットライフを
コロナによる影響もあり、自宅でのインターネット環境の重要性は社会人でも学生でも高まっています。進学や就職・転職、配属の時期は非常に慌ただしいですが、新居での生活をスムーズにスタートできるよう、インターネット環境についても事前に準備をしておきましょう。
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