アナロジー思考とは?新しいアイデアを生み出す考え方

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「アイデア」の出し方で悩んだ経験のある人も多いのではないでしょうか。いきなり新しいアイデアを思いつくのは難しいですが、「既存のアイデアのかけ合わせ」と捉えると少しハードルは下がります。

それでも、何をどのようにかけ合わせるべきか、いまいちピンと来ないことも多いでしょう。

そこでヒントになるのが本記事で取り上げる「アナロジー思考」です。

アナロジー(類推、類比)とは、このときの「借りる力」である。たとえば、他業界のヒット商品の「コンセプト」を借りてくることで新たなヒット商品を生み出せることがある。他人が気づかないような遠くから借りてくるのに必要なのが抽象化思考力であり、これがアナロジー思考の肝となる。
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アナロジー思考とは?

アナロジー思考とは、異なる世界の構造や関係性から類推を行うことで、自らが解決したい対象について仮説を構築するのに役立つ思考です。

「異なる世界」とは、例えば自身が企業の予算管理を担当していて、部署としてのあるべき予算管理を考える際、「カバン」の構造からヒントを得たりします。カバンにもスペースが細かく仕切られているものもあれば、仕切りが全くないものもあります。

両者におけるメリット・デメリットを整理することで、予算管理のあり方に対する示唆を導けます。予算管理に閉じて考えるのと比較して新しい発想や発見を生み出せるのが「アナロジー思考」の特徴です。

アナロジー思考が求められる理由

モノや情報に溢れ、機能面で競合との差別化が難しい時代といわれています。また、デジタルを中心としたテクノロジーが発達し、従来の「競合」と考えていた企業以外にも意識を向ける必要があり、業界の壁もあまり意味をなしません。

同じ業界の成功事例を真似るだけでは、その業界の同質化が進み、価格競争に陥るだけになりかねません。逆に、全く関係のない業界の成功事例を分析し、構造的な類似点を見つけることで、自社に活かせるポイントを見つけられます。

従来の延長線上では顧客を満足させるのが難しい現代において、強力なツールとなるのが「アナロジー思考」なのです。

いちビジネスマンとしても「アナロジー思考」で差別化を

情報がネット上に溢れ、素人でも少し調べればあらゆる情報を手に入れられます。つまり、「知識」だけでは他者と差別化が図りづらく、そもそも知識自体もAIに代用される可能性が高くなっています。

一方、情報を鵜呑みにするだけで「咀嚼」できていない人が多いのも事実で、アナロジー思考によって「1を知って10を知る」ことで飛躍的に成長できる可能性を高めてくれます。

アナロジー思考には「抽象化」が欠かせない

アナロジー思考では、一見して関係のない事柄から構造的な類似点を見つけ、自身が解決したい課題に当てはめることが必要です。つまり、構造的な類似点を見つける能力がなければ、アナロジー思考のスタートラインにすら立てません。

そして、構造的類似点を見つけるのに欠かせないのが「抽象化思考」です。

抽象化思考はざっくりいえば枝葉を捨ててシンプル化し、シンプル化された要素同士の関係を構造化することです。抽象化の一例としては、「動物→生き物」のように上位概念で考えることで一見異なるものに共通点を見出します。

また、極論して考えたり2項対立化したりすることで、目的に合致した本質的なポイントを抽出します。

抽象化思考を身につける手っ取り早い方法は、「たとえ話」のトレーニングをすること。たとえ話をするには、解決したい課題に対する適切なベース領域と抽象度を選定する必要があります。

日々、目の前にある事象などからたとえ話の関連をすることで、自ずと抽象化思考力がアップするでしょう。

思考力アップのための本は細谷功さんがおすすめ

今回ご紹介した「アナロジー思考」を始め、その基本となる「具体と抽象」の概念など細谷功さん著の本でより広く深く学べます。

以下の記事にまとめているので、こちらもご覧ください。

細谷功さんのおすすめ本まとめ – スポビズ研究所

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