山という大自然の一部に挑戦するトレランでは必ず装備が必要です。
水、補給食、応急処置キット、など命を守るために必携のものが多くあります。
その荷物を持っていくためには、ザックが必要になってきます。
そんなザックですが、ピンからキリまであり、ランニングの快適度に大きく影響してきます。
今回は元日本代表である筆者が使ってきたものを中心に紹介していきます。
トレランザックは絶対必要!水、補給食、色々入れよう!
トレランでは自然の中を走るため何が起きてもおかしくありません。
転倒によって骨折したり、エネルギー切れで動けなくなったり、遭難したりすることも不思議ではありません。
自然の中で走るので、何が起きても自ら対処できるようにできる準備が必要になってきます。
トレランザックに入れるものリスト
トレランザックに入れるものは以下の通りです。
- 水分(フラスコ)
- 補給食
- レインウェア
- キャップ
- ヘッドライト
- ファーストエイドきっと
- スマホ
- 着替え
- お金
- ICカード
- モバイルバッテリー
こうしてリストアップしてみると、持っていくべきものは多数あります。
もちろん毎回これだけの量を持っていく必要はありません。
ただ距離が長ければ長いほどこれらの装備が必要になってきます。
トレランでは、「距離に比例して装備リストが増加」します。
トレランザックは通勤ランでも使える!
トレランザックは通勤ランなどの荷物を伴う移動にも使えます。
通勤ランではほぼ100%のランナーがトレランザックを使用していると思います。
そのため、トレイルランナーでなくてもひとつトレランザックを持っていればランニングライフが少しだけ便利なものになるケースもあります。
トレランザックの選び方!【ポイントは距離と容量】
トレランザックには様々な種類があり、機能や使いやすさもメーカーやモデルによって異なります。
トレランザックを選ぶ時のポイントは以下の通りです。
- 容量(30km以下→5L 70km以下→10L 160km→15L)
- ベスト型とリュック型で選ぶ
- 物の出し入れのしやすさで選ぶ
- 揺れにくさで選ぶ
容量から選ぶ【5~10Lが万能でおすすめ】
容量は走る距離によって変わってくるのですが、どの容量がいいのかわからないなら5~10Lのトレランザックを選びましょう。
短めからある程度長い距離まで幅広く対応できるのでおすすめです。
15Lなどを購入してしまうと、短い距離を走るときに有り余ってしまい重いので、100km以上のレースを走るつもりがないなら控えましょう。
ベスト型かリュック型かで選ぶ【揺れにくさが変わる】
トレランザックの揺れにくさはランニングの快適度に影響を与えます。
靴と同等、それ以上重要だと思ってもらっていいでしょう。
長時間背負い続けるため、肩に負担がかかりますし、サイズがぴったりでなければ背中で入っている荷物が揺れて一歩一歩がかなりのストレスになります。
ロードを走るランナーでさえスマホを持って走ることを嫌う人が多いですが、トレランではザックを背負わなければならないので、相当なストレスになります。
つまり、ランニングパフォーマンスに大きく影響を与えるトレランザック選びは非常に重要になってきます。
また揺れることで本来のランニングフォームが崩れてしまい、非効率な走りになってしまうことさえあります。
物の出し入れのしやすさで選ぶ【速さをもとめるなら】
リュック型は背面部分がチャックになっていることが多く、一度ザックを肩からおろして物を出し入れしなければならないので手間です。
対してベスト型はチャックがなく、肩からおろす必要はありませんので,物の出し入れがしやすいのが特徴です.
しかし、リュック型は物をたくさん入れらて、耐久性が高いというメリットがあります。
ベスト型は入れられる物が比較的少なく、素材的に木に引っかかってしまえば一度で破れてしまうというデメリットがあります。
どちらを重視するかは人によって変わってきます。
トレランザックの選び方【ポイントのまとめ】
トレランザックの選び方で、ポイントを復習しておきましょう。
- 走る距離と容量を見極める
- ベスト型かリュック型かで決める
- ベスト型は出し入れがしやすく、揺れにくい→スピード重視向け
- リュック型は容量が多く、耐久性が高い→ロングレース完走者向け
メーカー別おすすめトレランザック
それではひとまずメーカー別にトレランザックを紹介していきます。
トレランザックの有名ブランドを挙げると以下になります。
- Salomon
- THE NORTH FACE
- ULTIMATE
- パタゴニア
- ネイサン
- AONIJIE
AONIJIE トレランザック 【トレラン初心者におすすめ】
中国のブランドで非常に安いのが特徴です。
Amazonや楽天で非常に安価に購入可能なため、初心者で使用しているランナーが多いです。
AONIJIEは安さの割に機能はよいですが、使い勝手はそこまでよくはないです。
胸に500mlのフラスコを収納できず、ハイドレーションを使うことを前提として作られています。
フラスコではなくハイドレーション派であれば、ひとつの選択として候補に挙げられます。
ただフラスコ収納のモデルもあるので検討の余地はあると思います。
また、胸ポケットにスマホなどを入れると非常に揺れます。
ぎゅっと体にフィットして締め付けてくる素材ではなく、遊びがあるため大きく揺れてしまいます。
スピードを上げると、なおその点が目立ってしまうのが欠点です。
”安さ”という点においては右に出るものはいないですが、大きな減点ポイントがあります。
安さを求める方にはぴったりのトレランザックです。
ULTIMATE トレランザック【最高のコスパ】
筆者的にはAONIJIEを購入するならあともう少しお金を出してこちらを買ってほしいです。
ULTIMATEは1万円を切っているのに、かなりの満足感のあるザックです。
収納量は多くないですが、収納のしやすさ、フィット感に優れています。
そしてどんな距離にも対応できる汎用性が魅力的です。
脇下のベルトで簡単にフィット具合を調節でき、胸のフラスコ収納部とその下の収納部は伸び縮みするため、スマホを入れても補給食を入れても揺れ具合はほとんどないです。
ただ、調節がうまくいっていないと揺れるので、調節具合にすべてかかっています。
THE NORTH FACE トレランザック【有名メーカーの安心感】
かなりの有名ブランドTHE NORTH FACE。
トレランザックは非常に大容量のものが多く、胸部分、背中部分ともに収納力に優れています。
500mlのフラスコを前面部分に収納することもできますし、ハイドレーションを背中部分に入れることもできます。
弱点といえば背中での揺れ具合ですが、背中に重く揺れるものを入れていなければその弱点もなくなります。
さすが、THE NORTH FACEといった感じです。信頼感が違います。
スピードを追い求めるトレイルランナーには向いていませんが、ライトに楽しみ、それなりの結果を出したい方には非常に向いていると思います。
Salomon トレランザック【サイズに注意】
ここまでトレランザックを紹介してきましたが、正直このSalomonのトレランザックには値段も性能も勝てないと思います。
Salomonのトレランザックはだいたい1万~1.5万円で買えます。
そして最高のトレラン体験を与えてくれます。
salomonのトレランザックはショート用からウルトラ用まで幅広いです。
ウルトラを目指すランナーは15Lなどの大容量のものを選ぶべきですが、幅広く対応するためにはミドルレンジ用のザックがよいでしょう。
正直弱点はありません。
強いていうなら、サイズがヨーロッパ基準のため、男性でもSサイズを選ぶべきでしょう。
間違ってLサイズでも購入しようものなら、使い物にならないので要注意です。
メルカリなどのフリマでよくLサイズのsaomonのザックが出品されているのを目にしますが、そのたびに「あぁ~、ミスったんだろうなぁ」となります。
ちなみに筆者は176cm 60kgでsalomon ADV SKIN 5Lの”XS”サイズを愛用していますが、Sサイズでもいいかなぁと思います。
筆者的にはXSはやせ型女性、Sサイズは細すぎない男性、くらいの感覚です。
salomonのサイズ感は日本的ではないので、注意が必要です。
元日本代表がガチでおすすめするトレランザック!ミドルレース・ウルトラレース向けトレランザック!
Salomon(サロモン)|ACTIVE SKIN 8
Salomon(サロモン)|ADV SKIN 12
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)|TR 10
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)|マーティンウィング 10
ULTIMATE(アルティメイト) DIRECTION|RACE VEST 5.0
ブラックダイヤモンド|ディスタンス 8
OMM|Ultra 8
初心者・ショートレースにおすすめのトレランザック!
the north face TR6
the north face マーティンウィング6
パーゴワークス RUSH 5R
まとめ【おすすめトレランザック】
トレランでは必須の装備「トレランザック」。
トレランの快適度を決める重要なアイテムとなるので、自分にあったザックをを見つけましょう.