【続】具体と抽象の重要性 ~オンラインサロンやクラウドファンディングを真似しても成功しない~

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以前、具体と抽象の話のなかで「放映権」をテーマに、日本のプロ野球がMLBの放映権モデルをそのまま真似すべきでない理由について解説しました。

www.itsportsbiz.work

<具体・抽象の考え方を鍛える一冊>

その続編として、「オンラインサロン」や「クラウドファンディング」をテーマに書いてみたいと思います。

成功者の「手法」をそのままコピーしてもうまくいかない

「オンラインサロン」や「クラウドファンディング」の成功者といえば、やはりキングコングのに西野亮廣さんでしょう。そんな西野さんが先日、「お金」に関するオンライン講演会を行っていました。ちなみに、これも「クラウドファンディング」で支援した「リターン」として聴講できるものでした。

silkhat.yoshimoto.co.jp

※次の機会もあるようです。

クラウドファンディングの本質とは

先にクラウドファンディングについてです。あくまで有料の講演会の内容なので、詳しくは書けませんが、クラウドファンディングでも成功する人と失敗する人が分かれています。もっといえば、芸能人のように知名度の高い人がクラウドファンディングとなると支援が集まらない一方、知名度のない一般人あるいはそれに近い人がクラウドファンディングで大きな金額を集めています。

その本質に、「クラウドファンディングを真似すればうまくいく」が幻想であるキーワードが隠されています。それは「信用」です。

詳しくは言えませんが、

・(現代の)お金=「信用」

・クラウドファンディングは「集金」ではなく「信用の換金」

この2点は、最近書いた記事にも通ずる部分があります。

www.itsportsbiz.work

 ここで重要なのは、クラウドファンディングで何となくお金が集まっている事例を見て、そのまま自分も真似するのではなく、「なぜうまくいっているか」を言語化し、自身の行動に転用していくことです。「なぜうまくいっているかの言語化」が「抽象化」であり、それを自身の行動に落とし込むことが「具体化」です。この往復運動があくまで大切です。

オンラインサロンは「不労所得」ではない

これも西野さんがよく口にすることですが、タレントなどの有名人がオンラインサロンを始めても成功するとは限らず、むしろ失敗している人が多いです。にもかかわらず、多くのタレントなどがオンラインサロンを始めるのは、オンラインサロンの「サブスクリプション」としての側面や、「楽に稼げる」というイメージを切り取ってしまうからです。しかし、(これはサロンメンバーとして見ているのでなおさらですが)オンラインサロンで成功している西野さんの「労働量」はハンパではありません。毎日、サロンのクローズドな空間に良質な気づきなどの記事を投稿し、オープンな場にはブログやVoicyなどのコンテンツも「毎日」投下しています。これだけのアウトプットをこなすには、相応のインプットが必要で、西野さんは超短時間睡眠で努力しているからこそなせる業です。

また、仮にそれだけのアウトプットを「量」としてはできたとしても、うまくいくとは限りません。「西野亮廣エンタメ研究所」のメンバーが何に価値を見出しているか、ここを見誤ると失敗してしまいます。ここでも「抽象化」が重要なのですが、ひとつのキーワードとしては「情報かストーリーか」という観点です。情報がネットやSNSに溢れる現代において、ノウハウ等の価値は薄れています。そんななか、いくらタレントや有名人が単なる情報を発信しても、わざわざ有料のサロンに入って吸収しようとはしないでしょう。

ちなみに、私が感じている西野亮廣エンタメ研究所の価値としては、

・マーケティング領域における最新の気づき

・エンタメが制作される過程や戦略眼、その「答え合わせ」

・成功者の努力量を近い距離が感じられる

・メンバーとの交流を深めることができる

などがあります。特に最近感じているのは、最後の部分は、(これは予め設計されていたと思いますが)6.5万人規模のコミュニティになってきて、近隣や年代の近いメンバーとの接点が持ちやすくなってきており、似たような価値観を持っている人と交流しやすくなってきています。

自身もまだまだですが、こうして書いていると「具体と抽象」の往復はもっとトレーニングしなければと思います。

<「抽象と具体」を鍛える一冊>

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