「前売り券」は応用範囲が広い

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スポーツビジネス
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「前売り券」といえば、どんなイメージがありますか?

スポーツ観戦やライブの時に購入するチケットというイメージがありますよね。しかし、最近この「前売り券」的な性質に、「ギフト」としての要素も掛け合わせて新しい形が生まれているようです。

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※「有料部分」はオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の入会者のみ閲覧可能です。

簡単にいえば、美容室のように定期的に購入するサービスを、ギフトとして贈ることも含めて「前売り券」として売ることもできるのではないか、ということです。

美容室の「カット」や「カラーリング」などのサービスは、その場でお客さんの要望に合わせて施されるものです。つまり、「本人」が購入(予約)して、本人が当日サービスを受けるのが普通と考えられます。しかし、「ギフト」として活用することで、購入者が友人や家族のために購入し、プレゼントすること、言い換えれば購入者と利用者が異なる、という売り方も可能ということでしょう。

なぜ、今「前売り券」なのか?

美容室の例でいえば、たとえば1回5,000円程度のサービスを別の人が購入して、家族や友人に「あとは行ってきて」と渡すことになります。この形であれば、「前売り券」とも相性が良さそうなのは何となくお分かりでしょう。

では、なぜ今「前売り券」なのでしょうか?

これも何となくお分かりかと思いますが、一言でいえば「コロナ」です。外出が自粛となり、特にリアルな店舗は経営が苦しくなっています。国や自治体からの明確な補償などの施策もなく、国民に「自粛」を要請していますが、補償が不明瞭なため少しでも売上を上げるためにお店を営業しているところも少なくないでしょう。

そのようなお店を救えるのが、西野さん曰く「前売り券」や「ギフト」であるわけです。美容室にしろ、飲食店にしろ、どの道利用するのであれば「前売り券」として今購入しておけば、店舗には先にキャッシュが入りこの危機を乗り越えられる可能性が上がります。

スポーツビジネスの文脈でいえば、チケッティングにおいて「シーズンシート」や「前売り券」などで試合前の段階でその日の収益のメドをつけておくことが重要という話を以前書きました。

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コロナを機に、これはスポーツビジネスなどのエンタメ以外に、日常生活で利用するサービスにおいても利用可能である、という流れになってきているといえます。

「前売り券」を買ってもらうには「ファン」がポイント

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これもスポーツビジネスと同様ですが、今危機を迎えているお店があるとして、そのお店の「前売り券」を購入することで助けることは、そのお店の「ファン」でなければしてくれないでしょう。いわゆる「常連」のようなお客さんが、自身の今後の利用料金を前倒しで支払う、あるいは友人や家族にプレゼントするものとして、「前売り券」を購入するということが考えられます。購入者としては、

・自身はコロナが収束した時にそのサービスを利用できる

・好きなお店を救うことができる

・(ギフトであれば)受け取り人から喜ばれる

ということで、前売り券×ギフトはみんなにとって嬉しいビジネスモデルなんですね。

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