ランニングウォッチは今やランナーにとって欠かせない時代になりました。
そして、その流れに沿って多くのGPSランニングウォッチが出現してきました。
スマートウォッチなどもそのうちのひとつとして含まれるでしょう。
今回は多くあるGPSランニングウォッチの中でも現在注目されている、COROS APEX PROのレビューをしていきたいと思います。
COROSとは?どんなランニングウォッチメーカー?
COROSは2016年、アメリカのバージニア州で創業された新興のGPSウォッチのブランド名です。
あのマラソン世界記録保持者であり、非公認ながらマラソン2時間切りの壁を突破した選手である、”エリウドキプチョゲ”をサポートするまでの力を持つ企業であります。
世界記録保持者が使用するだけあって、それなりに認められているランニングウォッチで、今や全世界でユーザ数が爆上がりしています。
使用感、ソフト面、ハード面、素晴らしい完成度です。
COROS APEX PRO レビュー
ボタンが3つあり、真ん中のボタンはダイヤル式になっています。
タッチパネル対応ではなく、右側真ん中のダイヤルボタンを回すことで画面の切り替えができます。
画面の切り替えはシームレスで操作性抜群といった印象です。
真ん中のダイヤルを押すと……
ワークアウトを開始する画面に切り替わります。
シンプルながらワークアウトの種類は豊富
ワークアウトの種類は非常に豊富です。
- ランニング
- トレイルランニング
- ロードバイク
- トレッドミル
主なワークアウトは網羅しており、他にも多数存在しています。
ナイロンバンドが手首へのフィット感を高める
バンドは丸洗い可能で、清潔感を維持できます。
マジックテープのような感じですが、よく伸びるので、手首にフィットし、外れたり緩んだりすることはありません。
バンドはシリコンなどに交換可能です。
手の太い人は少々装着するのに苦労するかもしれません。
COROS APEX PROで測定可能な項目
COROS SPEX PROで測定可能な項目はこの通りです。
- 常時心拍数測定
- 標高2500m以上での血中酸素濃度の測定
- 自らの残り体力
- 疲労度合い
- ランニングパフォーマンス
- ピッチ
- ストライド幅
- ランニングパワー(W)
- 睡眠の質の計測
他のランニングウォッチメーカーと比較しても機能が豊富で、ランニングに必要なものはすべて網羅しています。
アプリケーションとの同期が超高速・使い方
アプリとの同期は超高速です。
数秒でトレーニングデータを転送してくれます。(Garminにはない手軽さ・・・)
Stravaとも連携可能で、設定することで転送すると自動的にStravaにアップしてくれる機能もあります。
実際に走ったルートをgpxデータとして出力することができ、そのデータを他のランナーに送ることでルートのナビなどに活用することができます。
GPSが高精度
GPSの精度は非常に高いです。
周回コースでもほとんど誤差がなく、河川敷などの直線コースではブレがなく、しっかりとしたデータを出力してくれています。
GARMINに引けを取らないどころかGARMINよりも精度が高いと思います。
確実にSUUNTOよりも精度は上です。
また、睡眠計測機能もあり、その精度はかなりのもの。
夜中に数分目が覚めても、きちんと数分だけを覚醒時間として記録していました。
GPS使用で40時間のバッテリー持ち
なにを言っても、COROSの電池持ちは半端ないです。
このCOROS APEX PROは満充電からGPS計測モードで40時間(公称)持ちます。
筆者の知人は100kmの縦走をした時も、周囲の人の時計は中盤を差し掛かるあたりでバッテリーが切れたのに対して、COROS APEX PROはゴールまで持ち、終了後も20~30%バッテリーが残っていたそうです。
半端ない。
普段使いとしての使い方だとおそらく1か月は持つでしょう。
充電も高速で、数分の充電で一回のトレーニング時間はカバーできます。
睡眠計測、普段使いもしたい方にとってはこの充電速度とバッテリー持ちは神です。
通知を受け取れる
COROS APEX PROはスマートウォッチのように使うこともできます。
- LINE
- 通話
基本的なスマートフォンの通知には対応しています。
専門的なスマートウォッチには性能で劣るものの、最低限のスマートウォッチとしての役割は果たしてくれます。
COROS APEX PROはトレランの最適解
COROS APEX PROはトレラン、スカイランニングの最適解でしょう。
その理由としてトレーニング計測中に標高差の図を見ることができます。
今自分が山のどのあたりにいるのかを標高で可視化することができます。
また、.gpxファイルを読み込むことで、ナビをしてくれる機能もあります。
コースから外れると振動して教えてくれます。遭難防止などに良いですし、レースなどでもコースアウトする心配がなくなります。
ウルトラレース(100マイル)などでは40時間近く走ることもあるので、それらのことを考えると、充電持ちがいいCOROSは唯一無二の選択肢と言えるでしょう。
COROS公式ショップからぜひご購入ください。
トレランをしないならCOROS PACE2
トレランをせず、ロードやマラソンのランニングであればPACE2が良いでしょう。
軽量かつ多機能で操作性もよく、価格もお手頃です。
COROS APEX PROの残念ポイント
唯一の残念ポイントは血中酸素濃度が標高2500m以上でないと計測できない点です。
これはソフトウェアのアップデートでの改善に期待です。
血中酸素濃度って測定中に動いたりすることでノイズが入ると精度が結構落ちるんですよね。
だから大抵の機器は測定中に”動かないでください”と表示されることが多いです。
もう、アップデートに期待するしかありません。