プログラミングに興味を持っている人やエンジニア初心者に向けておすすめできるJavaの書籍・参考書をご紹介していきます。また、技術の進化も早いのでより最新の情報をキャッチアップすることも重要なため2022年の最新版としてお届けしています。
汎用性が高く、身につければ長く使いこなせるJava。これからJavaを勉強したい方、独学で学習を進めていく方など、ぜひ参考にしてみてください!
Java 初心者向けおすすめ本・TOP3
結論ファーストで、まずは2022年時点のJavaの入門書としておすすめの本 TOP3を厳選しました。
- スッキリわかるJava入門 第3版
- やさしいJava 第7版
- 独習Java 新版
本記事でご紹介する本はどれもおすすめですが、そのなかから3冊選ぶとしたら上記になります。Javaエンジニア界隈でも、話しているとこの3冊のどれかに最初はお世話になっている人が多いです。
また、Amazonの売れ筋を見ていても、この3冊が人気です。
そもそも、なぜ”Java”の本か?
IT技術が発展し、あらゆるサービスにおいて何らかのシステムを組んでサービスを提供しているといっても過言ではありません。
その背景のなか、手に職をつけたい学生が文系・理系問わずエンジニアとしてのキャリアをスタートさせるケースも増えています。
エンジニアとしてキャリアを積んでいくうえで、プログラミングは避けて通れないですが、どの言語(技術)を使っていくか、これはシステムを提供する先の業界などによって異なります。
これからエンジニアになる方としては、どの言語を学べばよいか迷うところでしょう。
そこで最初の言語としておすすめできるのが「Java」です。理由としては、
・最も使われている言語のひとつ
・オブジェクト指向など、プログラミング言語のエッセンスが凝縮されている
といったところでしょうか。
Javaは、金融業界などで主に使われており、Javaの技術は世界で最も使われている言語のひとつとされています。
よって、今後エンジニアとして腕を磨きたい人にとって、Javaを習得することで、幅が広がります。
特に、「オブジェクト指向」はJavaのなかでも理解が難しい反面、これをマスターしてしまえば大規模で拡張性のあるシステムにも対応できるようになります。
また、プログラミング言語はさまざまなものがありますが、何かひとつを習得できれば、異なる言語をまたキャッチアップするのはさほど大変ではありません。
その意味で、Javaにはプログラミング言語を学ぶうえで必要なエッセンスが凝縮されていると筆者も感じており、おすすめできる言語なのです。
近年、Javaとは別に筆者が注目しているのが「Pyothon」です。活用が急激に進んでいる人工知能やディープラーニングの分野で大活躍しているプログラミング言語です。
PythonやPHPについても記事を書いているので、興味のある方は覗いてみてください。
『Python入門』初心者向けおすすめ本・参考書|10選 – スポビズ研究所
『PHP入門』初心者向けおすすめ本・参考書|7選 – スポビズ研究所
本での学習が苦手な方にはUdemyのJava講座がおすすめ
とはいえ、あまり読書の習慣がなくJavaを本で学習するハードルを高く感じる方もいるでしょう。そんな方にはUdemyのオンライン講座がおすすめです。
Javaを含む幅広い講座から選択できるようになっており、自身のレベルや課題に合わせて学習できます。
エンジニア初心者におすすめのJavaの本をご紹介
では、早速Java学習のおすすめ本・参考書をご紹介していきます。独学でのスタートでも非常に役に立つ本ばかりを厳選しています。
また、Javaエンジニアとして活躍するには、Javaの技術だけでなく、プロジェクトへの関わり方や進め方、コードを書く際の心構えなども必要です。
その観点で、Java以外の本も併せてチェックしてみてください。
やさしいJava 第7版 (「やさしい」シリーズ)
もっとも人気のある入門書のひとつが「やさしいJava」です。実は、筆者が入社した会社でも新人研修の書籍のひとつとして配布されました。
初心者がつまづきそうなポイントを踏まえ、タイトル通り分かりやすく、かつ幅広く解説されています。最初の一冊としては非常におすすめです。
スッキリわかるJava入門 第3版 スッキリわかるシリーズ
こちらも入門書として人気を誇る「スッキリわかる」シリーズです。
プログラミング言語を習得する際、なんとなくプログラムを書けるようになるのは、実はさほど大変ではありません。
しかし、「なぜ」そのようなコードになるのか、なども含め理解するのは難しい部分があります。その点、この本は技術の習得に加え、理解を深める意味でもおすすめです。
スッキリわかる Java入門 実践編 第2版 (スッキリシリーズ)
プログラミング言語を学ぶ際の「あるある」が、概念は分かってもどのように実装していけばよいか、実践につながりにくいこと。
その意味で、この本はタイトルにある通り「実践」を念頭に置いた説明をしてくれます。
新人のエンジニアとしては、実務の際に脇に置いておくのもおすすめです。
独習Java 新版
文字通りJavaの独学をサポートしてくれる本として定評の『独習Java 新版』です。
私の周りのエンジニアでも、特に最初はこの本にお世話になったという人が結構多いです。
テキストの説明だけではなく、例題や理解度チェックといったコーナーもあり、Javaの知識を独学で定着させるのに向いているでしょう。
新わかりやすいJava オブジェクト指向徹底解説
冒頭でも触れたように、Javaの学習において「オブジェクト指向」の理解・習得が鍵になります。
抽象度の高い概念であるため、粘り強い学習が大切ですが、本書はオブジェクト指向について丁寧に紐解いてくれています。
「クラス」や「継承」、「インスタンス」や「インターフェース」など、数多くの概念がありますが、この本の内容を習得できれば、Javaを扱って仕事をしていくことがより楽しくなるでしょう。
中級:Java本格入門 ~モダンスタイルによる基礎からオブジェクト指向・実用ライブラリまで
Javaの基本を習得した方向けの1冊が「Java本格入門」。
Javaの最新仕様に基づく文法やオブジェクト指向だけでなく、Java開発の効率や精度を高めるデザインパターン、ドキュメンテーション、品質など幅広くかつ本格的な内容が詰まっています。
2週間でJava SE Bronzeの基礎が学べる本 徹底攻略シリーズ
Javaエンジニアとして就職あるいは転職する際、資格習得もアピールのひとつとして効果的です。主要な資格でいえば「Java SE Bronze」がありますが、初心者でも学びやすいのが本書です。
<応用編>JavaとWebを結び付ける「サーブレット」
世の中にはさまざまなシステムがありますが、基本的にJavaのみで完結するものは少ないでしょう。
たとえば、何らかの形で「Web」が絡んできます。
金融機関向けのシステムであっても、エンドユーザーがアクセスするWebページとの連携、あるいはディーラーがログインする管理画面など、Javaをベースとしつつも「Web」との連携が必須です。その技術に「サーブレット」があります。
スッキリわかるサーブレット&JSP入門 第2版 (スッキリシリーズ)
Javaのデザインパターンを学ぶ
増補改訂版 Java言語で学ぶデザインパターン入門
Javaの大規模な開発を効果的に行うために必要なデザインパターンを学べるのがこの一冊。Javaで肝となるオブジェクト指向の初心者でも理解しやすい、分かりやすい解説もあります。
<番外編>Javaに限らずエンジニアとして読むべき本もご紹介
最後に、番外編としてJavaに関係なく、「エンジニア」として読んでおくとよい本をご紹介します。
ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの新人研修 第3版 エンジニアになったら押さえておきたい基礎知識
実はこれも研修の一環で配られた本です。
「エンジニア」といえば、やはりプログラミングのイメージが強いのですが、あくまでひとつの側面にしか過ぎません。
私の実体験も含め、SEとして勤めるなかでプログラミングをしている時間は業務全体の2割にも満たない感覚です。
顧客の要望のヒアリングや、それをもとにした設計書の作成など、業務は多岐に渡るのです。
そのなかで、どのような業務があるのか、どのように仕事を進めればよいか、などの基本をこの本は分かりやすく示してくれます。
新人研修を想定した会話形式もありながら、読み進めやすい一冊です。
リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック
Javaに限らず、プログラミングはコードを書いた本人だけが分かれば良いのではなく、他人が読んでも分かりやすいコードであることが非常に重要です。
なぜなら、大きなプロジェクトやシステムであるほど、チームで動くものであり、コードのレビューや複数でのコーディング、あるいは引き継ぎなどは可読性が高いコードであるほど効率が上がります。
本書では、より分かりやすいコードの書き方やその考え方をシンプルに説明してくれます。
Javaの勉強を始めると同時に手にとってほしい一冊です。
スッキリわかるSQL入門 ドリル215問付き! スッキリわかるシリーズ
エンジニアとしては、プログラミング言語だけでなく、データベースやインフラについても理解しておく必要があります。
データベースでは、SQLが基本になりますが、その入門として、問題形式も含まれておりおすすめです。
プロダクトマネジメントのすべて 事業戦略・IT開発・UXデザイン・マーケティングからチーム・組織運営まで
デジタルのプロダクトは、もちろんエンジニアによる実装だけでなくコンセプト策定からUX・ビジネスモデル設計などのフローを経て進んでいきます。
エンジニアとしての評価やスキルを高めるうえで、Javaなどのプログラミングスキルだけでなくプロダクトマネジメントの知見を備えておくとプラスに働くでしょう。お互いの専門領域にとどまらず、全体を俯瞰できるメンバーが揃うことでプロダクトチームとしての質も高まります。
本書は、エンジニアにも知っておいてほしいプロダクトマネジメントの知見が体系化された一冊です。
Javaの最新本情報2022
Javaを始めとするプログラミング技術は、短いサイクルでアップデートもあり、基礎も大切ですが情報の鮮度も重要です。2022年時点のJava最新本をご紹介します。
Java 第3版 入門編 ゼロからはじめるプログラミング
Java 第3版 実践編 アプリケーション作りの基本
Javaの本をKindle Unlimitedで覗くこともできる
本記事でこれからご紹介するJavaの本・参考書がおすすめではありますが、特にJavaの習得を検討している初心者・入門者の方にとって、いきなり書籍を購入するのは躊躇われるかもしれません。
そんな方におすすめなのは、Kindle Unlimitedです。初めて会員になる場合、無料体験期間もあるので、タイミングにもよりますが以下のような本を無料で読むことが可能です。
- 2週間でJava SE Bronzeの基礎が学べる本 徹底攻略シリーズ
- 【後悔しないための入門書】Spring解体新書 Java入門のあとはこれを学ぶべき
- Javaプログラミング基礎 研修用テキスト
- 新入社員のためのJavaプログラミングテキスト オブジェクト指向編
費用を抑えつつ、気軽にJavaについて知りたい方はKindle Unlimitedのお試し利用もおすすめです。
気になる、Javaエンジニアの年収の目安は?
この記事を読んでくださっている方には、これからJavaエンジニアを目指していく人が多いでしょう。
そこで気になるのは、やはりJavaエンジニアとしてどれだけの年収を手にできるのか、という点ではないでしょうか。
会社員としてJavaエンジニアになるケースは、平均で552万円の年収があるようです。一方、フリーランスとしての平均年収は550万円とされています。
もちろん、保険料や税金などの絡みがあるのでApple to Appleで比較はできませんが、Javaエンジニアはこれだけの年収を期待できる、といったところでしょうか。
捉え方は人それぞれかもしれませんが、他の業種・職種と比較すると高い方でしょうし、他の言語と比較しても高い方であるといえます。
Javaエンジニアの年収が高い理由は、他の内容と被る部分もありますが、やはり広く使われている言語のため、案件数が多く、需要が高いこと、他の言語と比較して習得難易度が高いことなどが挙げられます。
そう考えると、書籍やプログラミングスクールなどでスキル習得のための投資を行っても、十二分に回収できるといえます。
Javaをどのように学習するのがよいか
本記事ではおすすめのJava入門のおすすめ本をご紹介してきましたが、もちろん本を読んでいるだけではJavaを使いこなせるようにはなりませんし、エンジニアとして仕事をこなせるようにもなりません。
Java含めプログラミング言語は筆者の経験からしてもまさに「習うより慣れよ」で、とにかく実践することが大切です。
イメージとしては、これらのJava書籍を手元に自分で手を動かしながら学習を進めます。本の内容も、この進め方を想定した内容になっています。
今では、インターネット上でプログラミング言語を学習できるサービスも増えています。入門としてはこれらのサービスの活用もおすすめです。
ドットインストールやProgateが代表的ですが、書籍と並行して基礎の習得には効果的でしょう。
一方、実際にJavaエンジニアとして案件をこなしていくうえでは、もちろん環境構築などの周辺業務も必要です。
本格的にJavaエンジニアを目指していきたい方は、実際にJavaを動かしたり操ったりできる環境の構築などをもがきながらでも頑張ってみるのがおすすめです。
幸い、インターネット上にはさまざまな情報が載っていますし、これを調べて進める経験自体、エンジニアとしてキャリアを構築したい方には必要なスキルとなります。
個人的におすすめなJava学習のスクール・講座
プログラミングがこれだけ注目されるようになっており、世の中にはさまざまなプログラミングスクール(オンライン含む)が溢れています。それなりの投資になるため、どのサービスを利用すべきか、迷う方も多いでしょう。
個人的におすすめできるJava学習のサービスをひとつ挙げるとすると、「Udemy」がおすすめです。
理由はいくつかありますが、何といってもオンラインの動画のコースは内容が本格的である一方、価格設定が優しく、基礎を固めたい方にもスキルアップを目指す方にも向いているサービスといえます。
Java以外にも多様なコースが揃えられており、自身の目指すキャリアに応じてコースを選択できるのも魅力です。興味のある方は、是非チェックしてみてください。
Javaの入門レベルを学習するのにおすすめなサイト
Javaをプログラミングスクールやオンラインスクールの動画で学ぶのも効果的ですが、入門レベルのJavaの知識であればWebサイト上で解説してくれているサイトも数多くあります。
動画だとどうしても映像のペースに合わせなないといけませんが、サンプルコードなども埋め込まれたテキストベースで学べるWebサイトも入門レベルの学習にはおすすめです。
いずれも目次から各内容にリンクしており、入門レベルの内容について学習したい項目から選択してみてください。
初心者・入門者が最初に苦労するJavaのインストール方法についても分かりやすく解説されています。
Java入門 ~Javaの開発環境を用意する手順やJavaを使ったプログラミングの方法について解説します~ | JavaDrive
【Java入門講座】初心者からステップバイステップで学べる!
<おまけ>新卒でJavaを扱う職についた筆者体験談
今回、ご紹介させていただいた書籍は私が新卒で入社した会社でJavaを勉強する際にお世話になった本たちです。
Java自体のルールや基礎を学べるものもあれば、より実践的にシステム構築に直結する本もあります。
実際、私もこれらの本を手元に置きながら研修や実務にあたりました。正直、最初は学んでいるJavaの知識がどう実務に活きていくのか、全くイメージできていませんでした(今考えれば、当たり前ですよね)。
とにかく、不格好ながらコードを書いてはエラーが出て、コードを書いてはエラーが出て、、、。コンパイルする時に恐怖を感じながらも、エラーの内容が一歩ずつ先に進み、、、。
ようやく意図した通りにプログラムが動く、といったサイクルの繰り返しです。本やネットを行き来しながら、先輩や同期に聞きながら、、、。
最初はJavaを本当に使いこなせるようになるのか、あるいはJavaを活用してシステムを構築できるのか、全く自信はなかったのですが、苦しみながらもJavaに向き合っていれば、いずれ道は開けてきます。
同じ人間、持っている本来的な能力に大きな差はありません。凄いと思っている先輩や上司も、誰もが通ってきた道なので、根気強くJavaに向き合ってみてください。
Javaエンジニアでも、技術に加え「コミュニケーション力」が大事な理由
新卒からJavaを中心にお仕事をしている筆者も体感として感じていますが、当初と比べて単にコードを書けるだけのエンジニアの価値は下がってきている雰囲気はあります。
以前であればJavaを扱えるだけである程度希少価値がありましたが、プログラミングスクール全盛のいま、飽和状態になりつつあります。
AIの活用により、プログラミング自体は必ずしも人間がやる必要はなくなってくる可能性もあるなか、どのように自身の価値を高めていくか。これからJavaを学びたい方も、この観点を持って学習を進めるのをおすすめします。
エンジニアとして実務を積み、プロジェクトマネージャーとしてシステム開発の要件定義など上流部分から携わるキャリアチェンジも考えられます。プログラミングの実務経験がある分、バランス感覚に優れたPMで活躍できるようになるでしょう。
エンジニアとしてだけでなくビジネスパーソンとして読んでおくべき本は下記にまとめています。
20代若手向け『ビジネス書おすすめ本』24冊 – スポビズ研究所
Javaと周辺知識を固め、エンジニアとしてのキャリアを構築
エンジニアを目指していくうえで、最初はさまざまな書籍に手を出したくなるかもしれません。
ただ、エンジニアに限らず、何かを学ぶ際、本をベースとするなら「狭く深く」がおすすめです。つまり、各領域について1冊を極めるという姿勢がおすすめです。