フルマラソンやトレランなどの持久系スポーツでは、レース前やレース中にサプリメントの摂取する方が非常に多いと思います。
目的はそれぞれで、願掛けやルーティン、パフォーマンス向上などでしょう。
特定サプリメントの摂取はパフォーマンスを向上させる効果があると思います。
しかし、なんとなくそのサプリメントを選んでいるのであれば、見直す必要があるでしょう。
特にアミノ酸を摂取するランナーは多くいると思います。でもそれは効果がありそうだから「なんとなく」飲んでいませんか?
今回は「カツオ・ペプチド」という成分を使用しており、フルマラソンに効果絶大な「カツサプ」をレビューしていきます。
【カツサプ レビュー】フルマラソン向けサプリメントの効果を徹底解説
それではカツサプのレビューをしていきます。
筆者が使用した感想と使用方法、飲み方についても紹介します。
レビューの信頼性向上のため、簡単に筆者の実績などを記しておきます。
- 3000mSC インターハイ出場
- 5000m PB:15’25
- 40km PB:2時間36分(練習、マラソン未経験)
- トレランレース入賞、優勝経験多数
- 2021年 スカイランニング日本代表
そもそも「カツオ・ペプチド」とは? 効果はある?
「カツオ・ペプチド」とは、お魚である鰹(カツオ)に含まれている成分です。
サザエさんに出てくるカツオではありませんよ。
そして、その成分の効果は以下の通りです。
- 乳酸の分解(エネルギー源への転換)
- LT値の向上
- 免疫調節作用
- 抗高血圧作用
- 抗酸化作用
- 抗菌作用
食品に含まれるタンパク質が消化されて生じるペプチドには免疫調節作用、抗高血圧作用、抗酸化作用、抗菌作用など種々の機能性を示すものがあることが明らかになってきた。
論文:カツオタンパク質由来の抗酸化性ペプチド
カツオ・ペプチドは日本だけでなく、海外でも研究が進んでいます。
その効果は検証され続けております。
カツオ・ペプチドではアミノ酸が二つ繋がった構造をしています。
2つ繋がったペプチドのまま吸収することができ、アミノ酸の2倍速く吸収されます。
そして、血中を巡る時間もアミノ酸より長いため作用が持続できます。
乳酸をエネルギー源への転換する
まずカツサプをレビューする上で解いておかないといけない誤解が、
『乳酸は疲労物質ではない』
という点です。
10年以上前からこの研究結果の論文が発表されているにもかかわらず、いまだ世間には浸透していません。
説明しようと思うと話が長くなり、レビューから脱線してしまうので、今は
『乳酸は疲労物質ではない』
ことを念頭に置いておいてください。
こちらが参考文献です。気になる方はどうぞ。
LT値の向上効果|LT値とは?
カツサプにはLT値の向上効果があると述べましたが、そもそもLT値とはなんでしょうか?
LT値とは『乳酸作業閾値(いきち)』です。
ある運動強度を境に急激に血中乳酸濃度が上がる点を指します。
わかりやすく説明すると『LT値が”100″の人が運動強度”90″で走っても、乳酸の処理は追いつきますが、運動強度が”101″で走ると乳酸の処理が追いつかず疲労感が発生し始める点』ということです。
カツサプはLT値を上昇させるので、乳酸の処理能力を上げて、疲労感が発生する臨界点を引き上げてくれるのです。
つまり、いつもよりちょっと速いペースで走っても余裕が生まれるということです。
実験結果から見るカツサプの効果【持久力向上】
上の図では運動強度を上げていき、血中乳酸濃度が(2mmol/l)に到達するまでの点があります。
図から推測するに、運動強度180(m/min)から203(m/min)に向上しています。
これはカツサプを摂取した時と、そうでないときに比べて、
『血中乳酸濃度2(mmol/l)の時に1分で約20m先に進んでいる』
ことを示しています。
要約すると、
『同じ運動強度の時、カツサプを摂取している方が余裕に感じ、より前に進む』
『逆説的に、カツサプを摂取していないと余裕が少なくなる』
ということです。
筋肉へのダメージを軽減する効果
上記のグラフはカツサプの摂取が筋肉のダメージを軽減することを示しています。
摂取ありと無しでは、CK値が約50ほど違っています。(CK値とは筋肉の損傷具合を表す指標)
また摂取量を増やせばその効果は増していくようです。
このグラフではカツオエキス3.0gまでしか記載されていませんが、摂取量を増やし続けていけば、ある値で変化が見られずに収束するはずなので、摂取する最大値が気になるところではあります。
ちなみに筆者は高校時代にCK値が1100を記録したことがあります。
インターハイが終わってから駅伝まで、全然走れない症状が続き、貧血を疑い血液検査をしたところ、CK値が1100でした。
基準値が“59~248”なので、どれだけ筋肉が損傷していたか分かると思います。
2000を超えると急性心筋梗塞レベルの数値なので、割と笑えない数値でした。
この時にカツサプを服用してCK値を下げられていれば、どれだけの超回復が見込めていたか・・・
回復速度を向上させる効果
マラソンが終わって1週間走れなかった・・・なんて経験は誰しもあることでしょう。
マラソンや陸上などは継続が重要となってくるので、どれだけ早く体を回復させることができるかがカギになってきます。
そこでカツサプには、持久系スポーツにとっては重要な回復速度を向上させる効果もあります。
レース、練習前に飲むことで、練習をすぐ再開できて質のいい練習が積める手助けをしてくれます。
カツサプの使用方法と飲み方
カツサプの使用方法と飲み方について解説します。
スポーツごとに飲み方の基準があるので、非常に参考になります。
フルマラソンのための飲み方・摂取タイミング
マラソン向けの飲み方はスタート前30分が重要になってきます。
体内吸収されて効果が出るまで30分ほどを見込んで、30分前がタイミングとして適切です。
トレランのための飲み方・摂取タイミング
トレランではだいたい30km以上は走るので、スタート前よりもレース中に飲むことが重要です。
定期的に摂取することで乳酸の処理能力を常時強化して走り続けましょう。
特に登りではその効果が顕著に現れます。
ロードバイクのための飲み方・摂取タイミング
ロードバイクでも、トレランと同様に活動中に飲むことが重要です。
長時間となるとスタート前よりも活動中に定期的に摂取する意識を付けましょう。
登山のための飲み方・摂取タイミング
激しい運動だけでなく、登山でもその効果を発揮します。
ゆっくり動き続ける分服用頻度は低めです。
カツサプを実際に使用した感想・レビュー!
それではカツサプを使用した感想とレビューをしていきます。
筆者が服用したシーンは以下の通りです。
カツサプ服用シーン
- レース前の刺激練習
- トレランレース(42km)スタート30分前
- トレランレース中(1時間ごと)
カツサプのパッケージデザイン
パッケージ左上にアンチ・ドーピングW認証のマークがきちんと記されています。
裏面はこんな感じ。
錠剤はこれ。細長い形状です。
口に含んだ時めちゃくちゃ魚の味がします。
レース前刺激練習でカツサプを使用した感想【効果実感】
レース前、最後の刺激練習でカツサプを使用しました。
目的としては、刺激練習の疲労をレースに引きずりたくないからです。
実際、刺激練習が終わった後は、それなりの疲労感がありました。特に足の疲労感が高かったので、体の動きは良くてもこの疲労感を引きずればレースに影響しそうなくらいでした。
そしてカツサプを練習が終わった直後に飲みました。
さすがにその日の内に疲労感がなくなることはありませんでしたが、翌日起きた後は足が軽くて、昨日の疲労感が錯覚に思う程でした。
また、寝起きがすっきりしており、起床後には爽快感が一日中続きました。
今回のレースはカツサプのおかげで疲労感に悩むことなく望むことできました。
レーススタート前、レース中にカツサプを使用した感想【効果あり】
レース当日は、スタート30分前にカツサプを服用しました。
他のサプリの摂取はなしです。
42kmのトレイルレースだったので、レース中にどのようなプランで飲むかを事前に計画しており、最低でも1時間に1包装と決めていました。
レースの結果から述べると、「22km地点でDNF」。
これは単純に筆者の実力不足です。
大会新記録を狙って前半からハイペースで走り続けたのと、暑さが原因です。
そして前半飛ばしすぎた理由が、あまりに体が軽かったからです。
これまでに体験したことのないような軽さでレース中もカツサプのおかげだと、効果を感じていました。
おかげで(?)DNF地点までは大会記録を20分ほど上回っておりました。
しかし当日は時期に似合わない暑さ28度で、暑さ対策を全くしていなかったため、頭痛と眩暈でDNFしました。
もし暑さがなければ間違いなく大会記録を更新できていました。
これだけ劇的に変わるとは思ってもみなかったので、驚きです。
カツサプの口コミ
カツサプにはその効果を実感する口コミが多数存在します。
今回は口コミをピックアップして紹介します。
レビュー:
登山の為に2包購入、
登山前と、途中で1包づつ飲みました。
急勾配でも足がつることもなくでしたが、
あと2包ぐらい買っておけば2時間ごとに飲めばもっと良かった気がしました。
引用
レビュー:
マラソンの本番レースや30㎞走などのマラソン練習で悩まされているのが、ふくらはぎの攣り。
カーフガードやタイツといったウエア類、塗り薬、サプリメントなど、
ふくらはぎを攣らないようにする対策を試していましたが、
このカツサプ+ロングタイツという組み合わせで、30㎞走を攣らずに(攣る気配もなし)乗り切れました。
秋のレース本番にも活用します。
引用
レビュー:
サプリの効果の評価するのは難しいです。これを2回、苦手なロングライド中に飲んで、2回とも後半で本来の自分よりスタミナがあったと思います。もっと強い友人にも「今日強いね。黙ってトレーニングしているんじゃない?」と言われたらこともありました。このサプリの話を共有したら笑われたんですが、私はこれからも時々飲むつもりです。なんですが、3星の理由はお値段なんですね。どう考えても千円は高いと思います。500円ぐらいにされたら5星です。
引用
まとめ【カツサプの効果】
いかがだったでしょうか。
今回はカツサプをレビューしていきました。
筆者も高い効果を実感できて、愛用したいと思いました。
費用対効果としては非常に良いと思います。