有酸素運動をするときに重要になってくるのが、「呼吸」であり、「心肺機能」です。
心肺機能に関してはトレーニングを行い、心臓の拍動を強くしたり、血液循環を円滑にするようにしなければなりません。
しかし、呼吸筋は通常のトレーニング過程ではそれほど鍛えることはできません。
今回はそんな呼吸筋を鍛えるためのデバイス『エアロフィット』を紹介、レビューしていきます。
※株式会社アオイロ様にご提供いただきました。
呼吸筋とは?鍛える意味は?メリットや効果を解説!
心肺機能はマラソンなどのトレーニングの過程でトレーニングすればするほど向上していきます。
対して、呼吸筋はある程度向上した時点で向上がストップすることのが大半です。
筋肉は筋トレしないと肥大、成長しないのと同じで、呼吸筋も筋トレをしなければ成長しません。
走っているだけでどんどん太ももが肥大していくわけではないのと同じで、呼吸筋もそうなのです。
そのため、呼吸の筋肉は意識的に、フォーカスしたトレーニングが必要になってきます。
呼吸筋とは?走るうえで重要な呼吸を支える筋肉
空気を取り込む肺は自ら広がったり,縮んだりすることはできません。
肺の周囲の筋肉が働くことで肺が伸び縮みして機能しているのです。
この呼吸筋は,『横隔膜,内外助間筋,胸鎖乳突筋,斜角筋,腹直筋,腹斜筋』などにあたります。
いろいろな筋肉の働きのおかげで呼吸ができているのです。
心肺機能が強い人はこの呼吸筋が発達しているのも,ひとつの要因でしょう。
呼吸筋を鍛えるメリットと効果
呼吸筋を鍛える意味については下記記事で詳しく解説していますので、ご一読を。
マラソンにおける呼吸筋トレーニングの必要性
ランニングのスピードが高まるにつれて,呼吸を通して体に酸素を取り込む能力(Vo2max),心臓から送り出す血液量や活動筋への血流量が高まります.
しかし,呼吸によって肺に取り込まれる空気の量はある強度以上になると呼吸筋の活動水準が一層高まり,過呼吸現象が現れます.
ここから呼吸筋をトレーニングするべき理由を説明にするには,長ったらしいことが必要なので,結論だけ書きましょう.(詳しくはこちら)
ランニングスピード(強度)が上がると,足などの活動されている筋肉へ血液,酸素を流したいが,呼吸筋が弱いと呼吸筋の方に血液,酸素が流され,肝心の足などの活動筋へ血液,酸素を送れなくなります.
本来は足などに回したいものを回せずに,足などの活動筋が疲れてくるのです.
なので,マラソンだけでなく,トレランやトラックランナーは呼吸筋を鍛える必要があるのです.
エアロフィットの3つの効果!マラソンやトレランでパフォーマンスを上げて楽に走ろう!
さて、ここまで呼吸筋のことについて詳しく解説してきました。
ここからは呼吸筋トレーナーエアロフィットを使うことで得られる3つの効果について解説していきます。
【呼吸筋を鍛える効果】呼吸筋を鍛えるとランニングが楽になる
ランニングをしているとすぐに息が上がる,苦しいなどの症状で悩んでいるランナーは少なくありません.
ランニングだけでなく,スポーツをする際に呼吸とはものすごく重要です.呼吸によってペースの速さや疲労度が大きく変わってきます.
呼吸筋が弱いと,肺を縮ませる力が弱いため息を吐ききれないし,広がらせる力も弱いため,空気を効率よく取り込めません.
呼吸筋を鍛えると疲労が減り,回復速度が向上する
呼吸筋を鍛えることは年齢を重ねるごとに大事になってきます.
呼吸筋を鍛えているだけで生活の質が向上します.ちょっとのことで疲れを感じにくくなってくるので,年齢による動きの鈍さを感じなくてすみます.
また,呼吸の質を上げるということは,取り込む酸素量が向上し,全身への血流量が増加します.結果的に疲労物質,老廃物質が流され,除去され,疲労回復の速度が向上します.
ランナーにとって,疲労回復は強くなるために必要なので,持続的にトレーニングを続ける力にもなります.
逆に呼吸筋が弱いと疲労が溜まりやすく,抜けにくいといった最悪の状態になります.消費カロリー,代謝も低下するのでダイエットでも最悪の状態です.
呼吸筋を鍛えておいて悪いことはなく,むしろよいことばかりです.
※呼吸筋と睡眠、回復の関係性については下記記事で詳しく解説していますので、ご一読を。(書籍購入推奨)
1日数分~十数分のトレーニングで肺活量の改善が期待できる(家でできる)
なんと言っても、エアロフィットがあれば家で呼吸筋のトレーニングが完結できます。
これが便利。ジムなどに行く必要もなく、デバイスさえあれば手軽に始められるのでおすすめです。
そして、何時間もする必要はなく、数分から十数分のトレーニングで効果を期待できます。
公式サイトによると約50%の肺活量の改善が見られたとか。(詳しい実験概要が記載されてないので検定できない)
呼吸筋トレーナーエアロフィットの実機レビュー!使用感や実感した効果を解説!
それではエアロフィットの実機レビューにいきましょう。
エアロフィットの梱包(SDGs)・付属品
今回は株式会社アオイロ様よりご提供いただきました。
梱包はこの上なくシンプルで筆者好み。
SDGsに配慮している感じも見受けられ好印象。
付属品はこんな感じ。
多言語のマニュアルが付属しており、グローバル展開がうかがえます。
欲を言えば、口にくわえる部分の替えがひとつ付属していれば満足度120%でした。
エアロフィットの外観
AIROFITの印字。
右側のダイヤルが息を吐く時の吐きづらさの度合い1~6段階。
左側のダイヤルが息を吸う時の吸いづらさの度合いA~F段階。
この表記がまじでUI最高だと思いました。人間工学やAIなどの研究をしている者として、これはユーザエクスペリエンスを向上させていると思います。
もしこれが両方1~6段階の数字表記ならぱっと見、どっちが吐く方のダイヤルか、吸う方のダイヤルかがわかりづらいと思います。
なので、ファーストインプレッションとしてはかなり評価できるUIだと思います。
(話が脱線、軌道修正)
咥える部分は柔らかいシリコン素材で不快感はありません。
ただ、ホコリなどが付きやすく、使う前は水で流さないと使えません。(筆者が潔癖なだけかも)
手入れも簡単
このように
このように咥える部分は簡単に着脱可能で、洗うのも簡単です。
息を吐きつける側も着脱可能で、こちらも洗いやすいです。
使用した感想
使用した感想としては、以下の通りです。
- 継続しやすい
- 洗いやすい
- 肺の奥まで使えている感じが生まれてきた
- 呼吸の深さが向上した
- コロナ明けの心肺機能回復が1週間足らずで完了
- お風呂で使えば洗う手間も省けて最高
- 保管方法に困る
- 効果を実感するまで時間がかかる
走ってみた感想
エアロフィットを使用し始めてから実感した効果としては、走りながら肺の奥まで使えているという自覚が出てきたことです。
一度の呼吸でより多く酸素を取り込んでいる感じがあります。
今までがどれだけ浅い呼吸でランニングをしていたのかということを実感しました。
深い呼吸は心拍数の上昇も抑えるようで、特にロングジョグ時などは最後の最後までいつもより余裕をもって走り切ることができるようになったと思います。
新型コロナウイルス罹患後の心肺機能、呼吸筋の改善に最適
筆者は先日COVID-19に罹患してしまい、10日ほど走れませんでした。
復帰初日は肺が痛くて、喘息のようにぜぇぜぇ喉が鳴っていました。
そこで、いい実験の機会だと思い、エアロフィットを使用し続けてみました。
すると、1週間もかからずに罹患前のパフォーマンスに戻りました。
罹患した知人のランナーは「もとに戻るのに2,3か月かかった」とも言っていましたので、この回復速度はエアロフィットの効果だと思います。
ひょっとしたらランナーでなくても、コロナ罹患後にエアロフィットを使えば呼吸機能が早期回復するということもありそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は株式会社アオイロ様よりご提供いただいた呼吸筋トレーナーエアロフィットをレビューしました。
走るうえで呼吸する筋肉というのは多くのメリットをもたらしてくれるので、呼吸の筋トレをおすすめします。