抽象・具体の重要性 ~プロ野球はMLBを真似すれば放映権は高騰するのか?~

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ものごとを考えるうえで欠かせないのが、「抽象」と「具体」で複合的に考えることです。言葉で言うのは簡単でも、実行するのは難しいものです。私も、まだまだできていません。。

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抽象的にしか思考・行動できないとどうなるか

よく政治家の演説なので「もっともらしいけど、どうやって実行するの?」と思うような公約があったりしますね。なぜこのような公約を掲げるかといえば、「何となくよさそう」と多くの人に思ってもらえるが、仮に実行できなくても言い訳できる抽象度だから、という側面があると思います。

ある意味、営業の数字目標に対して「とりあえず頑張ります」と言うものの、具体的行動に全然つながらないというケースと類似しています。「口だけ」になってしまう可能性が高いのでしょう。

具体的にしか思考・行動できないとどうなるか

一方、具体的なケースがないとイメージできないとどうなるか。なにか提案やアイデアに対して「よく分からないのでぐたい具体例で説明してもらえますか」となんでもかんでも具体例にこだわるパターンですね。

このような場合、いわゆる「思考停止」の危険性があり、仕事でいえば言われたことしかできない人です。そうなると、AIや機械に仕事を置き換えられる可能性があります。ここに「なぜ」という思考があれば、ひとつ教わったことを類似したケースに応用できます。

具体→抽象→具体の往復が大切

生産性を上げるには、抽象と具体の概念を理解するだけでなく、往復することが大切です。何か具体的な事象をもとに抽象度を上げて根本的な問題を特定したうえで、具体レベルに落とし込んで解決法を考える。これがいわゆる「問題解決」です。

この往復ができないと、成功している人のやり方をコピペしたいいけど成果が出ないということになりかねません。たとえば、キングコング西野さんのオンラインサロンが会員5万人に迫っていますが、「オンラインサロンをやれば儲かる」と飛びつきがちです。しかし、現実は厳しく、オンラインサロンは運営コストが高い割に継続して伸ばしていくのは本当に大変なのでしょう。そこで、なぜ西野さんのオンラインサロンが成功しているのか、を抽象レベルで分析しなければ、本当に有効な学びや施策は出てこないでしょう。

プロ野球はMLBを真似すれば放映権は高騰するのか?

無理やり、スポーツビジネスの話題に結び付けます。笑

放映権については、過去にも触れたことがあります。

www.itsportsbiz.work

プロ野球とMLBの放映権料の規模の違いについて素人なりに解説してみました。ここで陥りがちな考え方は、「MLBは放映権をリーグ全体のパッケージで売っているから高い」「だからプロ野球も真似すればもっと収益を高められるはずだ」という感じです。うまくいっている他の事例に対して、なにか違う要素をひとつ挙げて、コピペすればうまくいくように感じてしまいます。

しかし、実際にMLBの放映権料が高い理由を考えてみると、他にもっと根本的な要因があることに気づきます(詳しくは上記を読んでみてください)。

割とスポーツビジネスにおいても「進んでいる海外の真似をすればうまくいく」という考えが多いように感じます。しかし、国が違えば文化や外部環境も異なるので、地道ですが「なぜうまくいっているか」「なぜうまくいっていないか」を深く突き止めることが大切です。

私としてももっとこのような例を考えてみたいと思います!

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