初心者には「スポーツビジネス 最強の教科書」(平田竹男)がおすすめ

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「ゴールデンスポーツイヤーズ」、つまり2019年ラグビーワールドカップ(RWC)、2020年東京五輪、2021年関西ワールドマスターズゲームと世界的なスポーツのビッグイベントが立て続けてに日本で開催されることから、近年になく「スポーツビジネス」に対する注目が集まっています。何年か前は「スポーツビジネス」という言葉すら耳にする機会は少なかったのですが、今では毎日のように新しい記事が出てきますよね。

そんな「スポーツビジネス」に関して、私が興味を持ち始めた頃に読んでいた本をご紹介します。

スポーツビジネス 最強の教科書-電子書籍

どんな人におすすめか

著者である平田竹男氏は、「はじめに」のなかでこのように綴っています。

この幅広さと、どんどん拡大し変化していることを多くの方に知っていただきたい。そして、これから社会を支える若い人たてに「スポーツビジネスをしてみたい」と関心を持っていただけるように、また多くの方にこれまで以上に「スポーツ」に興味を持っていただきたいと思い、この本を執筆しました。

 つまり、これまでスポーツに対してあまり興味を持ってなかった人、これから学んでいきたい人などに向けて書いた本といえます。トピックとしては幅広いですが、内容はスポーツに詳しくない人でも理解できるよう、平易に書かれています。

著者について

著者の平田竹男氏について簡単に紹介します。

スポーツビジネス業界では名の通った方とのことで、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科の教授を務めておられます。研究室の人気が高く、卒業生にはスポーツ業界で活躍している方々も多くいます。教授を務める傍ら、その専門性を評価され様々な競技団体の理事などにも就かれています。

平田竹男 – Wikipedia

一番読まれている定番テキスト、待望の新版。 アマチュアからプロまで、はじめての本格的な入門書! 斯界の第一人者が、豊富な実例とともにエッセンスを体系的な知識として提示。

「スポーツビジネス 最強の教科書」(平田竹男)の目次

・【第1部】欧米のスポーツビジネス

・第1章 アメリカの4大リーグとMLS

・第2章 ヨーロッパのサッカーリーグとクラブ

・第3章 欧米のリーグ構造の特徴と諸外国のリーグ

・【第2部】日本のプロスポーツの経営

・第4章 野球

・第5章 サッカー

・第6章 バスケットボールとラグビー

・第7章 個人競技のスポーツビジネス

・【第3部】スポーツビジネスのトリプルミッションと逆台形モデル

・第8章 トリプルミッション

・第9章 逆台形モデル

・【第4部】スポーツメディアとスポーツマーケティング

・第10章 スポーツとテレビ

・第11章 スポーツとネット映像ビジネス

・第12章 スポーツとSNS

・第13章 スポーツとスポンサー

・【第5部】スポーツメーカーとスタジアム・アリーナ

・第14章 スポーツメーカー

・第15章 スタジアムとアリーナ

・第16章 スポーツライフとフィットネス産業

・第17章 国とスポーツ

「スポーツビジネス 最強の教科書」(平田竹男)の内容を一部紹介

この本では、目次からも分かるようにスポーツビジネスについて様々な角度から解説されています。第1部・第2部では、スポーツビジネスの規模としては非常に大きい欧米のプロスポーツの仕組み、そして日本国内のスポーツビジネスについて競技ごとの概要を学習することができます。

そして、それらを踏まえ共通するメカニズム、つまりスポーツの「トリプルミッション」について書かれているのが第3部です。「勝利」「資金」「普及」という、それぞれが「トレードオフ」とも考えられる3つをどう推し進めるか、そのために必要な「理念」はどのようなものかを知り、考えるきっかけになるのではないかと思います。

本ブログでも書いてきましたが、スポーツビジネスにとって「メディア」は非常に大切な存在です。不祥事が起きてしまえば、それが広まってしまうのも非常に早いですが、特に「普及」のためにはメディアをうまく活用する必要があります。そのメディアのなかでも、とりわけ収益において鍵を握る「放映権」の仕組みをはじめ、「スポーツ」がどう「ビジネス」として成り立っているのかを歴史を含め学習できるのが第4部です。さらに、第5部ではスポーツ産業を支えるメーカーや、スポーツビジネスの「起点」となるスタジアムについて、最近のトレンドも含め学習することができます。

一番読まれている定番テキスト、待望の新版。 アマチュアからプロまで、はじめての本格的な入門書! 斯界の第一人者が、豊富な実例とともにエッセンスを体系的な知識として提示。

「スポーツビジネス 最強の教科書」(平田竹男)を読むうえで注意するべきポイント

冒頭でも書いた通り、この本はスポーツビジネスの入門者に向けて分かりやすく解説された本です。欧米や日本の様々なスポーツについて、そのビジネスがどう成り立っているのか、いわゆる「放映権」「スタジアム(チケッティング)」「スポンサー」などの観点から理解しやすい内容になっています。

これを「理解」するのはそこまで難しくないですし、実際私もこの本がきっかけでスポーツビジネスの色々なニュースについてアンテナを張るきっかけになっています。しかし、このビジネスを「実行」するには相当なハードルがあります。

スポーツは世間的な注目が集まりやすい一方、表面的にはビジネスとして成り立っていないように見える競技やリーグ、チームがたくさんあります。一方、ヨーロッパのトップリーグやアメリカの4大スポーツの成功例などの情報もネット全盛期の現代では簡単にアクセスできるため、「なぜ〇〇のようにやらないのか」といった批判が多く出ます。ここに「理解」と「実行」の大きなギャップがあるわけですね。

ちなみに、最近は「スポーツ×副業」に注目が集まっているので、こちらも参照してみてください。

prtimes.jp

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