マーケット感覚を身につけることで、真の競合が見えてくる

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スポーツビジネス
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新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

私個人としては、昨年までスポーツビジネスを中心に座学メインでインプットし、少しずつですがブログ等を通じてアウトプットするようにしてきました。今年は、今の仕事もしっかりと続けつつ、学んできたマーケティングやスポーツビジネスの知識を実践する機会を作っていきたいと考えています。それが副業なのか、何になるのかは分かりませんがひとつでも成果を残せるようにしたいです。

みなさんの今年の目標はなんでしょうか?

さて、新年1発目の投稿は、昨年末に読んだ本で面白い本があったのでその紹介と感じたことを書きたいと思います。

マーケット感覚を身につけよう

まず、その本は「ちきりんさん」という方が出している「マーケット感覚を身につけよう」という本です。

www.amazon.co.jp

ちきりんさんは、(私は存じ上げなかったのですが)人気のブロガーさんで過去には「自分のアタマで考えよう」などの著作を出しています。

今回の本ですが、まず「マーケット感覚」とは

  • 需要側は供給側からどんな価値を対価を払って手に入れているのか
  • 人間がどんなインセンティブや構造に基づいて行動しているのか

といったところでしょうか。これを身につけることで、世の中の見方ががらっと変わります、という概要です。

マーケット感覚を活用した一例 ~ANAの競合は?~

マーケット感覚を習得すると、どんな世界の見え方になるのでしょうか?印象に残った一例を挙げます。

たとえば、ANAの競合はどこかと聞かれたらみなさんはどのように答えますか?論理的に考えると、ANAがどんな事業を展開しているかを調べ、それぞれの競合を挙げる方が多いのではないでしょうか。

メインとなっている航空輸送業(旅客や荷物)、それに付随する旅行や金融などのサービスがANAの事業なので、JALや海外の航空会社などが考えられますよね。

マーケット感覚を活用するとどうなるか

マーケット感覚を用いて考える際のキーワードが「そのサービスを利用するシーンを考える」ことです。たとえば、ある会社の部長が海外支店の要人と重要な意思決定をしようとしていたとします。ヨーロッパに拠点が多いので、そこにメンバーを集め、自ら出張して会議を開くことが手っ取り早い方法でしょう。しかし、業績が不振で予算には限りがあり、しかも全員のスケジュールを抑えるのは簡単ではありません。

では、どうするのがよいでしょうか。そこにふと浮かんだのが、オンライン会議のとあるプラットフォームです。今のオンライン会議は通信環境やセキュリティも問題なく、重要な会議をするのに問題はありません。飛行機を使って現地に行くよりよっぽど効率的ではないか、ということです。

ここでのANAの提供しえた価値とは「海外のメンバーとインタラクティブで質の高いコミュニケーションを取り、成果につながる会議を開くこと」であったと考えることができますが、であれば現代のテクノロジーではオンライン会議で代用できます。

とすると、ANAの競合はオンライン会議などのサービスになりうるわけです。これは、ANAの事業を起点にロジカルに考えても出てこない答えでしょう。ロジカルな思考では、どうしても「移動手段」という枠を超えて思考するのに適していないからです。

同様に、北海道に旅行して何か美味しいものを食べようと考えていたときに、通販で北海道の特産品の広告を見たら、旅行に行かずに通販を利用する人も一定数いるのではないでしょうか。

スポーツ観戦の競合は?

今までの記事の内容と被る部分はありますが、スポーツビジネスにおいても、「スポーツが提供する本質的な価値は何か?」を考え抜くことで、競合が見えたり、効果的なマーケティング戦略を考えることができるのではないでしょうか。

そのためには、さきほどの例に当てはめると、

  • どのような時に/どんなきっかけで
  • どんな気持ちで/どんな理由で
  • 誰と

スポーツ観戦に行くのかを考えてみると、その代替(=競合)を明確に定義できたり、広告戦略などを思いつくことができるかもしれません。

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